「夏バテ」特集

夏の暑さで体がだるくなったり、食欲が落ちたりする「夏バテ」は、多くの人が経験する季節の不調です。

これを防ぐためには、栄養バランスの取れた食事と、こまめな水分補給が欠かせません。特に重要なのは、疲労回復やエネルギー代謝を助ける栄養素を意識的に摂ることです。

●クエン酸

梅干しやレモン、お酢などに含まれるクエン酸は、すっきりとした酸味が特長。さっぱりとした味わいで、暑い季節にも取り入れやすい食品です。

●ビタミンB群

ビタミンB1を含む食品は、糖質をエネルギーに変えるはたらきがあり、日々の元気な活動をサポートします。豚肉や玄米、大豆製品などに含まれています。

●カリウム

汗をかく季節には、ミネラルのひとつであるカリウムにも注目。カリウムは、野菜や果物、海藻、ドライフルーツなどに多く含まれています。

●たんぱく質

鶏むね肉、青魚（サバ、イワシなど）、豆腐や納豆などの大豆製品は、毎日の食事に取り入れやすいたんぱく源です。体づくりの基本となる栄養素のひとつです。

食欲がないときは、冷やし茶漬けや冷ややっこ、そうめんなど、喉ごしがよく食べやすい食品を活用するとよいですが、冷たいものばかりを摂りすぎると胃腸を冷やしてしまい、逆に体調を崩しやすくなるため注意が必要です。

温かい味噌汁やスープも積極的に取り入れて、胃腸をいたわることも大切です。さらに、しょうが、にんにく、しそ、ねぎといった薬味を料理に加えることで、食欲を刺激し、体の巡りを良くする効果も期待できます。

栄養素をバランスよく取り入れ、軽やかに夏を乗りきりましょう。

乳酸の分解を助けるクエン酸

ビタミンB群を豊富に含む食品(豚肉・玄米・大豆製品)